Home > Days > | Food & Drink > 最前列でどうぞ

最前列でどうぞ

chaka1

この場所で、憧れのアーティストの歌声にふれる。
いやもうしびれますわ。
この歳になるといい加減涙もろいので・・・。

東京、大阪にあるビルボードライブ。
昨年その存在を知り、大阪で80年代後半ヒットしたR&Bシンガー、アレキサンダーオニールのライブを観た。

最近、ライブハウスにはちょくちょく足を運ぶが、大きなコンサートホールと違って、ライブハウスでのライブはやはりひと味違う。小さな空間での、この一体感はまた格別である。その味を占めてというわけではないが、ライブハウスという空間でアーティストに近い場所で一体感を得られるという、この究極の娯楽にはまってしまった。

このビルボードライブの出演アーティストのスケジュールを見てみると、最近売り出し中の若手から往年の名アーティストが名前を連ねている。その中にはまさに大物といわれるアーティストの名前もある。
そして今回足を運んだのはチャカ・カーン。
自分にとってはたち前後の頃から、もっとも愛聴したアーティストの一人だろう。
中学あたりからロックに始まり、クロスオーバー(フュージョン)、ジャズと聴きだして、高校を卒業する頃にはソウル、ブラックミュージック一本となった。その中でもホントよく聞いたアーティストがチャカ・カーン。彼女のファンキーでダイナミックなボーカルにしびれた。特にアルバム「What 'cha Gonna Do for Me」はすり切れるほど聴いた。プロデュースはアリフ・マーディンだが、彼の代表するアルバムといっていっただろう。一曲目にビートルズナンバー「We Can Work It Out」をチャカ節でかっこよく歌い上げる。続くナンバーものりのりファンキーでもうたまらない。B面トップの「チュニジアの夜」もこれまたカッコイイ。こんなジャズのスタンダードもチャカ・カーンにかかるとまた彼女のオリジナルナンバーに思えるほどのはまりぶり。まさにこのアルバムは名盤だろう。
その後、チャカの魅力にとりつかれルーファースにさかのぼり聴きまくった。ルーファースのライブ盤に入ってる「Ain't Nobody」も彼女の代表曲だろう。また、ヒットナンバー「I Feel For You」のアルバムに入っている「Through The Fire」もバラードの名曲。この曲はほんと心にしみる。アルバムにとどまることなく「ライブ・アット・ロキシー」や「I Feel For You」のライブLDも数枚買った。これも何度みたことだろう。まあ語り出すときりないが、当時、彼女のハスキーでファンキーなボーカルの虜になったもんだ。

ほんと若い頃聴きまくったアーティストは、周期的に何度も聴きたくなる。CDになってからもアルバムを買っては聴いていた。あれから20年以上経って、このビルボードライブでのステージを知った。
そりゃもう早速チケットを予約した。もちろん発売日に。
チャカ・カーンのこのライブは東京で5Daysの一日2ステージ。チャカのコンディションを勝手に判断して(笑)、中日を挟む前半最終ステージを予約した。食事なども出来るサービスエリアの自由席。予約ナンバー4を手に入れた。
そして当日案内されて着いた席がここ。まさにど正面のテーブルである!正直もともとライブハウスという空間なんでどこに座っても恐ろしく近いわけなんで、なんなら少し離れたところから全体を見渡すって言うのもありだが、今回はここに座れるんならここでしょ〜!って感じ。
席について見渡すと自分の同年代はもちろんだが、結構若い女性なんかも多い。二年ほぼ前に出したアルバム「Funk This」あたりからのファンも多いんだろう。このアルバムは、チャカを崇拝するMary J Bligeも参加している。グラミーも取ってるし、まさにチャカ・カーン復活的なアルバム。新しい層のチャカ・カーンファンも多い。うれしいことだ。
この日、食事はすでに済ませてきていたのでビールに軽いつまみをオーダーして、ステージ開演を今か今かと待ちわびた。

そして待ちに待っての開演。バックバンドに三人のコーラスがステージに現れ会場は一気に沸き立つ。先ずチャカのヒットナンバーを一曲、コーラスの三人で歌い上げ会場は暖まる。そして
「シャカ、シャカ、シャカ、シャカカーーーンッ!」「シャカカーーーーンッI」
「I Feel For You」のファンキーなリズムが刻まれです!
ついに登場!チャカ・カーン!!!!
おおおおおーーーーーっ!
もう、今までの思いが走馬燈のように蘇る!(なんじゃそりゃ?)もう涙が出てきそうな勢い(笑)
一気に「I Feel For You」を歌い上げ、続いてヒットナンバーを二曲ほど。怒濤のヒットナンバーに何を唱ったか記憶にない(笑)。ともかく最盛期の曲を迫力満点のボーカルで歌い上げる。もうたまらんわ。

途中、マイケル・ジャクソンとの思い出も語った。やはり彼の死は多くのアーティストの衝撃になっているであろう。特に80年代から90年代と同時期に活躍したチャカ・カーンなら、尚更だろう。そのエピソードに続いてマイケルのジャクソン5時代のヒット曲を三曲、コーラスの三人が一人ずつ歌い出す。最後の「I'll Be There」はチャカも加わって、もう会場全体で大合唱。もう涙無くして居られない、感動空間となった。
その後、次々とチャカ・カーンの名ナンバーを歌い上げる。そのボーカルは歌唱力なんて生やさしい言葉では語れないほどの圧倒的な迫力である。最盛期と何ら変わらないそのファンキーぶり。ほんとすばらしかった。

ステージはアンコールを含めて2時間近かっただろうか?いや〜、終わったときにはもう感動の余韻ですぐには席を立てなかった。もうそれこそ汗が飛び散るようなこの距離でチャカ・カーンの熱唱を目にしたんだ。そりゃ感動しないわけがない。
この歳になってくると(ってそんなじじぃでもないが)、次々新しいアーティストを求め、新しい曲を聴きあさるというより、自分が血気盛んだった若かりし頃聞いた音楽に、今再びどっぷりと浸る。こんなミュージックライフが一番充実している。

チャカ・カーンのライブには二十代の頃、大阪でのコンサートに一度足を運んでいる。その頃みたステージに立つチャカ・カーンなんてほんと米粒のような大きさだった。それが今、こんなすばらしいライブハウスで手が届くような距離で観ることが出来る。ちょっとした大人の社交場と言った感じで、料理も含めて決して安いものではないが、ま、年に一度くらいはいいだろう(笑)。

chaka2

なんか軽く書くつもりが、アホなほど長文になってしまった。
いや〜しかし、よかったぜー!チャカ・カーン。
いつまでこのすばらしいボーカルを聞かして欲しい。

by LEICA D-LUX4

Comments:2

tima 2009年12月 3日 16:44

生チャカ・カーンいいですねぇ!!
さぞかし感動されたことでしょうねぇ♪

TAKAHASHI Author Profile Page 2009年12月 4日 08:50

timaさん、うれしいですね〜。わかりますよね〜。いや〜まったくチャカの生はド迫力でした。

Home > Days > | Food & Drink > 最前列でどうぞ

Search
Tag Cloud
Feeds
From Webmaster
※サイト内の写真、画像の無断転載・使用はお断りします。著作権は撮影者にあります。お問い合せはContactよりご連絡下さい。

Return to page top