- 2018年12月28日 14:43
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LEICA M10-P / LEICA Super-Angulon 21mm F3.4
2018年 第二期 ライカ元年。
へんな言葉(?)。
2007年にLEICA M8を手にしてから11年。
M9、M9-P、M-P(typ240)、M Monochrom(CCD)、M10、M10-P。
フィルム機ではM4と、ライカ・レンジファインダーを使い、
様々なMマウント、Lマウントレンズを手に入れて来ました。
2012年頃からFUJIFILM X-Pro1に始まり、FUJIFILM Xを使うようになってから
フィルムライクな色乗りの良さとレンズの良さに、仕事はもちろん自身の作品もFUJIFILMを使いようになり、
徐々にLEICAの出番が減ってきました。
そんな中、今年、Mマウントレンズをかなり手放しました。
言い方悪いですが、良く写るだけのレンズは要らない(悪っ)。
LEICAでは、その時代その時代の趣の感じられるレンズを使いたいと思うようになり、
自分が好む描写のレンズをひとつひとつ物色し、何本か手に入れました。
その一本がNoctilux 50mmであり、
もう一本がSuper-Angulon 21mm F3.4です。
LEICA M10-P / LEICA Super-Angulon 21mm F3.4
レンジファインダーで21mm。
この焦点距離には思い入れがあります。
これまでZeissやVoigtländerなど色々手に入れてきましたが、
LEICAレンズは高嶺の花で、中々縁がありませんでした。
LEICA Super-Angulon 21mmは、フィルム時代にはファンの多かった銘玉ですが、
デジタルでの使用において問題も多く敬遠されがちでした。
そんな理由からか相場価格も一時ほどではありません。
もちろん人気レンズだっただけあって良い状態のものを探すには簡単にはいきませんでした。
現在手に入れた満足行く状態のものは二本目です。
LEICA M10では色被りなどはあるものの、周辺まで気にするほどの像の崩れはなく、
さすがLEICA、自社製のレンズとなればオールドレンズながらしっかりカバーしているなと感じます。
LEICA M10-P / LEICA Super-Angulon 21mm F3.4
レンズの特長としては、
歪曲がほとんど無く、周辺に向かって緩やかに光量落ちがあり、
劇的にシャープな印象はなく、十分なコントラストと柔らかい階調がいいですね。
僅かに残る色被りもLightroomの段階フィルターを使い
補正プリセットを登録すればそんなに困るものでもありません。
それより、このレンズの良さはなんと言ってもルックスでしょう。
LEICA Mボディにコンパクトで短い鏡胴。
それに肉厚で重量感のある角型フードは、理屈抜きに美しいです。
カメラの美しさはレンズで決まる。レンズの美しさはフードで決まる。
総じてカメラの美しさはフードで決まる!!
この名文句は、まさにSuper-Angulonのためにある言葉じゃないでしょうか。
(そんな言葉、どこにも無いけど)
欲を言えばLEICA製の角型ファインダーがいいのですが、
いいものが無いのと、あっても中々手が出ません。
それより、Voigtländerの小さな丸形ファインダーは、
見えも良く、レンズとのバランスも良いので気に入っています。
いや格好いい。
これ見てるだけで日本酒が二合はいけます(そんな呑まない)。
LEICA M10-P / LEICA Super-Angulon 21mm F3.4
現在、M、LマウントレンズはLEICAのみとなりました。
さらに現行レンズはSummilux 50mm ASPH.だけです。
常に何本か持っていたVoigtländerは今は無くなりました。
Voigtländerは決してLEICAレンズに手の届かない人が買うレンズではなく、
一周回って、色々知り尽くしてあらためて手に入れるレンズかなと思います。
現に、新しく出たCOLOR-SKOPAR 21mmやULTORON 35mmなど大変魅力的です。
ある意味、新しいライカレンズよりも企画力があり使ってみたくなるのはVoigtländerかも知れません。
(しかしヴィンテージとかクラシックとか付けるのはやめた方がいい。本物感がありません)
正直、このSuper-Angulon 21mmを手に入れるときにはCOLOR-SKOPAR 21mmとも悩みました。
間違いなくCOLOR-SKOPAR 21mmの方が良く写りそうですからね(笑)。
機会があれば手に入れたいレンズです。
LEICA M10-P / LEICA Noctilux 50mm F1
LEICA M10-Pを手にしてから、大きくレンズ構成が変わり、
しばらく燻っていたライカ熱が再沸騰した感があります。
まさに、2018年 第二期 LEICA元年。
来年あたりこれらのレンズを持って、
またイタリアへ行きたいなと思う、2018年、年の瀬です。